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経営コンサルタント視点の映画感想文#7 室井慎次 「敗れざる者」「生き続ける者」(ネタバレ無し部分とネタバレ有り部分に分けてます):シリーズ通しての事業承継ムービー

こんにちは、SACCEED CONSULTINGです。


私は刑事ドラマが大好きです。

今回コンサル視点の映画感想文、7回目ですが、

前回の6回目で「帰ってきたあぶない刑事」についての感想を書かせていただきました。



そちらについては、上をクリックしご覧ください。


刑事ドラマが大好きです。

太陽にほえろ、大都会、西部警察、ゴリラ、あぶない刑事、はみだし刑事、特捜9(リニューアル前の作品は未見)、相棒など様々見てきました。


そして「踊る大捜査線」を刑事ドラマというカテゴリーに入れていいのかという議論もあります。

警察ドラマとも呼べるのかもしれません。


組織論的な観点から

リーダー論の観点から

部下の育成、モチベーションの維持、事業承継


などなど、様々な観点から見ることができるドラマかなと



前半はファンとして

後半はコンサル視点で


語ります


最後までお付き合いいただければと思います



【ファン視点で:ネタバレ無し】

1作目を見て正直物足りなさを感じました。

それはそこに青島がいないからではない。

「容疑者室井慎次」も青島がいなかった

何が無かったか、警察官としての「室井慎次」がいなかった


1人の人間としての「室井慎次」がそこにいた。


物足りなさというより、寂しさに近いものだったのかもしれません。

1作目を見た感想を言葉で表すことができなかったのです。


でも、見終えて、優しい気持ちになれた。


自分の子供に今すぐ会いたいと思った。


そんな感想でした。

私の好きなキャラクターの新城も出て来て。

登場の際に流れる「SHINJYO」という音楽が無かったのも寂しさの一つだったのかもしれません。


私はよく、G-Groove(室井さんのテーマ)や、SHINJYO(新城さんのテーマ)を聴きます。

当然、踊るのテーマ、他の刑事ドラマのサントラもですが。


それが少なかったのも寂しさの一つだったのかなと


しかし今回の映画で使われた音楽が、映画のテーマに非常にマッチしており、

逆に今までの曲が入っていなかったのが結果的に良かったのかと思います。


2作目を見て


実は2作目を見に行くのに勇気がいりました。

それは、先行公開時に、SNSでとんでもないネタバレを踏んでしまったからです。


具体的には書けませんが、個人的な想いとして、「そのような結末を見に行きたくない」という気持ちが勝っていました。


青島刑事が出るというネタバレが数日後メディアに出てきましたが。


非常に勇気がいりました。

直視できるかと。


ただ、見ないといけないという気持ちから見に行きました。



色々な評価がありますが、

色々な指摘なども見ますが、


評価としてはわかりません。

わかない理由、それは、ボロボロ泣く映画だったからです。


そして、室井さんが幸せそうな顔で語っていたり、

子供たちと笑顔で遊んでいたり。



評価としては「良かった!」というものでしょう。

しかし、それでは済まない評価です。


最高という言葉とかではなく、


室井慎次の生き様を見に行ったという感覚

室井慎次という人間をファンとして愛し、


警察官退官後の人間としての室井慎次を見て、

心境の変化を見て、


激しいストレスの中から解放された幸せそうな室井慎次を見て。


映画を見たという感想ができない、不思議な作品でした。


帰ってきたあぶない刑事もそうでしたが、


「解放された」幸せな姿を見た。

次の一歩を踏み出した主人公たちを見た


映画の感想という簡単なもので表すことができないのです。




新城の心の変化もそうです。


個人的にはもう少し新城に出てほしかったけど。



何というか、これは「映画」として語るべきではない


そう感じる作品でした。

1人の人間の歴史を見た、そういった感覚に近いものと思います。



【コンサル視点で:ネタバレ有り】


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さて、コンサル視点で見ると、

事業承継ムービーと感じました。


ネタばれの無いところから。


青島との約束を果たせなかったことを悔やんでいおり、

事件などで1人になった子供の世話を始めた室井さん。


それは、青島と出会い、人間として成長した室井さんが

事件で警察対事件という関係だけでなく、

その後ろで悲しむ人たちがおり、

警察の捜査で傷つく人たちがおり、

自分もそうやって捜査をしてきてしまったという反省などからという旨の発言がありました。



そこから、傷を負った人たちを助けたいと、子供たちに「生きること」を伝えていました。


室井イズムをきちんと教えていたのです。


周囲の人たちから嫌われていた室井さん。

しかし徐々に室井さんの気持ちを理解していきはじめ。



きちんと室井イズムを承継しているように見えました。



ここからネタバレです。


室井さんが亡くなり、

新城さんが室井さんの意志を引継ぎ、室井モデルなるものを作り上げました。


室井さんの行動が、住民たちの心を動かしました。

例えば、店をめちゃくちゃにした若者たちの更生、東京に出てしまった息子を探すなどの行動が、住民たちの心を動かし、


室井さんがやろうとしていたことを承継していきます。



室井さんは住人たちのリーダーではないですが、

事業承継に通じるところがあると感じました。



社長の想いをしっかりと周りの人たちが理解し、共感し、

会社を引き継いでもその想いの下で事業を行っていく。


私が「まずここプロジェクト」で提唱しているものがそこにありました。


ただ「意志を引き継ぐ」という行動は誰でもできます。

しかし本当の部分、深い部分まで知ることはできません。


それを室井さんと一緒に暮らしていた子供たちがしっかりと認識していました。

周りの人たちも気づき、認識していました。


なにより、新城さんがしっかりと認識されていました。



警察の面では新城さんが、

人間としての部分は子供達が


そうやって「室井慎次」が生き続けるのかなと


会社もそうです。

全てを1人に託すのではなく、

後継社長とその周りをしっかりと守るチームのような形で


社長の基礎を分散させること、そしてそこからその方々の「色」を乗せて進化させること


そう言った手もあるかと思います。



社長が変わって、やり方が変わったから、取引を切らざる得終えなかった


という事例を聴きます。

そこには先代社長がいないため、

そうなってしまうのです。


それでいいやというのであれば、それでいいのかと思います。


でも多くの企業はそれでいいわけないと思います。



自社の基礎、社長の基礎を引き継ぐのは時間がかかります。


常々申している

「しっかりと自分達自信を知り、自分たちの文化、歴史をきちんと認識し、自分たちが何者であるか、何ができるか、譲れないものは何かなどを認識し、他者を受け入れ、対等に肩を並べていく」


これをしていかないといけないと思います。



ある講演会で、こんなお話を聴きました

「多くの社長は事業を継続することを考えていない。後継者がいない、いないと吠えてても、その取り組みをしてきていないのであれば当たり前だ」


本当にその通りだと思います。


室井慎次二部作は、その大切さを訴えていたように感じます。






室井慎次という人間、

ただのキャラクターですが、

私は尊敬する人間の一人です。

 
 
 

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