孫子の兵法は「勝つための本」だと思っていませんか?
- saccontnk
- 7月19日
- 読了時間: 2分
「孫子の兵法」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?
「戦略」「競争に勝つ方法」「ライバルを打ち負かすための兵法」
おそらく、このようなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
実際、ビジネス書でも「勝てる仕組みを作る」「勝ちパターンを構築する」といった形で紹介されることが少なくありません。
もちろん、それらの考え方が間違っているとは思いません。
しかし、私が中小企業支援やBCP(事業継続)の視点から孫子を読み返すと、まったく違う本質が見えてきます。
それは、
「どうすれば勝てるか」ではなく、「どうすれば負けない会社をつくれるか」という考え方です。
孫子の「形編」には、こんな言葉があります。
「不可勝は己にあり、可勝は敵にあり」
私は、この一文こそ形編の本質だと考えています。
市場環境や競合他社、景気など、「勝てるかどうか」は自社だけでは決められない要素もあります。
しかし、「負けない状態をつくること」は、自分たちの責任で実現できます。
例えば、
十分な利益を確保できているか
資金繰りに余裕があるか
特定の社員に依存していないか
顧客が偏っていないか
経営理念や判断基準が共有されているか
BCPが整備され、有事にも事業を継続できるか
これらは、競合他社の動きとは関係ありません。
自社の努力で整えることができる「負けない土台」です。
逆に、この土台を整えないまま新規事業や設備投資、営業強化だけを進めれば、市場に負けたというより、自ら備えを怠った結果として負けてしまうこともあります。
私は、ここに中小企業経営とBCPの本質があると考えています。
BCPは「守りの経営」ではありません。
安心して攻めるための土台づくりです。
そして、その考え方は、約2500年前に孫子が説いた形編の思想と驚くほど重なります。
だから私は、孫子の兵法は「勝ち方の本」というよりも、
「負けない会社をつくるための本」
として読むべきではないかと考えています。
守りを固めて、初めて攻めることができる。
それが、中小企業経営における「まずここ」なのではないでしょうか。



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